左からAsamiさん、Namiさん
2019年4月から自宅でゲスト受け入れを始めたNamiさんと、パートナーのAsamiさん。
それぞれ海外での生活を経て、「日本の生活に慣れていない人たちをサポートしたい」と、Namiさんの出身地の野田市でホームステイの受け入れをしています。
DIY(Do It Yourself, 手作り)が大好きなNamiさんがこの場所に家を購入し、快適な家づくりを始めたのが1年前のこと。
海外からの人を迎えるだけでなく、地域の人との交流の場を作って地元を活性化したいと活動を開始したお二人の新米ホストストーリーです。
ロケーション
東武鉄道野田線(東武アーバンパークライン)
野田市(のだし) 駅 <駅番号 TD 17>徒歩5分
秋葉原や浅草まで電車で50分~1時間
ホストファミリーを始めたきっかけは?
Namiさん:私はワーキングホリデーで、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドにそれぞれ1年ずつ住んでいました。ホームステイをしたことはないんですが、ニュージーランドで住んでいたシェアハウスのオーナーさんが、「お金を稼ぎたいわけでなく、みんなの手助けができればいいと思ってやってる」というのを聞いて、そういうやり方もあるんだと知りました。
3年の海外生活を経て、英語を使って自分に何ができるかを考えていた時、「人を集めること」がいいなあって思ったんです。自分が外国でお世話になったので、今度は日本に来る方の手助けをしたい。それをここ、野田でできたらいいなと思ったのがきっかけですね。
ゲストとホストの距離が近いシェアハウスを作ろうと思ったんですね。
Namiさん:「人を集める」と言ってもいろいろな形がありますが、私はホストが同じ家に住む同居型のシェアハウスにこだわってやっていきたいなと思いました。
旅行や仕事探しなど、いろいろな目的で来日するゲストさんそれぞれに、身近なところでサポートできたらいいなと思っています。
Asamiさん:私は家の準備がもっと整ってからお客さんを迎えるのかなと思ってたんですが、ここに住み始めて半年くらいで(Namiさんが)ゲストの受け入れを始めたい!って言い出して。まだ心の準備も家の準備もできていなかったんですけど、どうしてもやりたいって言うからあきらめました(笑)。
2階にあるゲストルーム
天気のいい日は庭でのんびり
初めてのゲストはどんな方でしたか?
Namiさん:初めてのゲストは、インドネシアからのカップルでした。「東京だと思った」という勘違いで、うちを選ばれたそうで(笑)。
日本は初めてだけど、事前にインスタとかで日本の文化を勉強してて。部屋をきれいに使ってくれたり、「今日は帰りが遅くなるよ」とかこまめにテキストメッセージをくれたり、いろいろと気を遣ってくれて、すごくいい人たちでした。
チェックアウトの時、「ロケーション的にはちょっと違ったけど、Namiが良かったから、本当に楽しかった!」と言ってもらえて、とてもうれしかったです。
初ゲストを迎えるのに不安はありましたか?
Asamiさん:来る前は「どんな人かな?」ってくらいですね。ゲストに関して不安はなかったけど、逆にこっちが「これ足りてるかな?」とか、「必要なものある?」とか、心配して何度も聞いたりしてましたね。快適に過ごしてもらえるか、そっちの方が心配でした。
Namiさん:他のゲストさんたちも、終電時間の確認や観光地についての質問など、事前にこまめに連絡をくれる人が多いので、ゲストに対しての不安はないですね。
普段はゲストとどのように交流していますか?
Namiさん:昼間は近くに住んでいる私の母が毎日こっちに来ていて、ゲストと交流してます。片言の日本語と英語で、なんとなく会話が成り立ってますよ。
私たちは帰宅後や週末、ゲストとお喋りを楽しんでいます。SNSをしているゲストさんだと、日中はお互い不在にしていてもどこに観光に行ったかがわかるので、夜に家で会ったときにその話を聞くんです。友達みたいな感覚で楽しいですね。
リビングでゲストと談笑するのも楽しいひととき
ゲストにどんなおもてなしをしていますか?
Namiさん:おもてなしとは言わないかもしれませんが、先日、私の誕生日があって、みんなで餃子を作ってパーティーをしました。夏は庭で流しそうめんをやりたいなと思ってます!
これまでで一番思い出に残っているゲストのエピソードはありますか?
Namiさん:ハンガリーから忍術を学びに来た男性ゲスト2名が一番印象に残っています。
この近くに武神館(ぶじんかん)という忍術や古武術を学べる道場があるんですが、そこに通うためにうちに滞在されて。2人は道場に行っているか、それ以外の時間はずっと家でトレーニング。私の母が、リビングで大量の汗をかきながらトレーニングしている2人の姿を見て、タオルをプレゼントしていました(笑)。
Asamiさん:ドイツからワーキングホリデーで滞在しているゲストは、子どもの頃からアニメを見て日本語を勉強して、日本語がペラペラなんですが、普段立ったり座ったりするときにも、日本語で「よいしょ」って言ってます(笑)。
日本人みたいに細かく気を遣ってくれるし、完全に日本人化しててすごいなぁって思います。
ゲストにどんな体験をしてほしいですか?
Asamiさん:ここまでせっかく来てくれたので、車で一緒に観光地に連れて行ってあげたりできたらいいなと思っています。
Namiさん:リラックスしてもらいたいですね。このへんは東京の人混みと違ってすごい静かなので、そんな環境を堪能してもらって。野田を拠点に東京に遊びに行ったり、いろんな経験をしてもらいたいです。そんなゲストさんをサポートできるように頑張りたいです。
Namiさん:野田って中途半端な場所で、東京に通勤できるんだけど、すごく近いわけでもない、微妙な田舎なんです。でも、そこにメリットを見いだして情報を発信して、地元を活性化していきたいなと思ってるんです。
このへんはお年寄りが多いんですが、最初は地元の人に「外国人って怖くないよ」っていうことを知ってもらいたい。それには人との交流がないと成立しないと思っているので、ホームステイ型の民泊をやりたいと思いました。
例えば、外国から来たゲストに地元の田植えを体験してもらうプログラムを準備したり、地域の人たちとの交流ができる機会を作ったりして、野田を元気にする活動をやっていきたいと思っています。
宿泊だけでなく、ゲストへのサポートや地元の人との交流。これからさらに進化するNamiさんとAsamiさんのおうちで、思い出に残るホームステイを体験しましょう!
私たち二人がお待ちしています!
あなたもホストファミリーとして
おうちで世界と
つながってみませんか?
1階にゲスト・ホスト共用のキッチン、リビングルーム、お風呂があり、2階に3部屋のゲストルームがある庭付きの一軒家。壁を塗ったり、お風呂のタイルを貼り替えたり、今も家中のあちこちでDIYが進行中です。